有機化学者にとって身近な謎?

[本記事は私が以前書いていたblogからサルベージしたものです]

有機化学実験をやったことのある人なら、必ず1回は分液操作をしたことがあると思います。
普通、分液というと水―有機溶媒系がほとんどで、よく有機溶媒としてエーテル(ジエチルエーテル),クロロホルム,酢酸エチルなどが使われます。

が、

有機溶媒―有機溶媒の分液もごく稀に行われることがあります。ペンタン―アセトニトリルやヘキサン―メタノールがそんな一例です。
不思議な2層の1つに、エーテル―DMSOがあります。ヘキサン―メタノールは直感的に2層になることが理解できるのですが、エーテルとDMSOにそんなに違いが有るとは思えません。エーテルとDMFは混和しますし…

『なぜ、エーテルとDMSOは(部分溶解はしているでしょうが)混和せずに層分離するのか?』

会社で、ふとそんな出口のない(かのように感じられる)議論をしていました。室温で混和のΔGが正だから、層分離する。それはそうかも知れませんが、なぜΔGが正なのかDMFとはどう違うのかが気になるわけです。
表面張力も大きな影響を与えるように思います。ヘキサン―メタノール系では、何が溶けているかによってうまく層分離できるかどうかは変わってきますし。

この問題について何か明快な答えをお持ちの方は、是非コメントでお聞かせ下さい。そのコメントで多くの人のモヤモヤが解消されることになるかもしれません…!

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