NMR化学シフトの高速計算

2019-01-05 0

分光学的に測定される分子のプロパティの中で、NMR(核磁気共鳴)スペクトルは有機化学者にとって最もなじみ深いものではないでしょうか。化合物の構造決定において、X線結晶構造解析、質量分析と並び極めて重要な位置を占めています。 量子化学計算プロ [→続きを読む]

ORCAによる反応解析の基本

2017-05-22 0

ここでは、ORCAを使った反応解析のやり方について、簡単にまとめておきたいと思います。 題材としては、座標が組みやすくシンプルな反応ということで、マロンジアルデヒド(エノラート型)の分子内プロトン移動を取り上げます(下図) 1.安定構造の最 [→続きを読む]

ORCAの入手とセットアップ

2015-05-06 0

※最新情報や、Windows Subsystem for Linux (WSL)上で動かす場合の環境設定はBlogも参照ください。 ORCAはMax Planck研究所のORCAのページから入手することができます。 左側のUser Menu [→続きを読む]

計算のスケーリング

2009-11-14 0

量子化学計算を行う際、当然系が大きくなるとそれだけ計算時間がかかるわけですが、系が倍になれば計算時間も倍かというと、そうはいきません。系のサイズN(通常基底関数の数や単位構造の数をとります)に対して、理論上の計算時間はHFは4乗、MP2は5 [→続きを読む]

芳香族性

2009-05-05 0

高校の化学で習う有機化合物の分類に「芳香族化合物」があります。由来を知らないと何か変なネーミングですが、変なのはそれだけではなく、むしろその化学的性質です。不飽和結合(=π結合)を有するにも関わらず付加反応を受けにくく、むしろ置換反応を起こ [→続きを読む]

MOPAC 6.06

2009-03-14 0

CCL (computational chemistry list)で無償公開されているMOPAC 6のちょっと強化版「MOPAC 6.06」をここに公開します。 mopac606_exe.zip (Windows用実行ファイル(Cygwi [→続きを読む]

1重項ビラジカルの構造と遷移状態探索

2008-05-05 1

有機化学の世界においては、対象となる分子の多くは閉殻分子で、かつ反応機構も極性機構で捉えられています。しかし、その枠組みから外れる分子や反応機構も数多く知られています。今後、電子構造や反応機構が見直されていくものもあるでしょう。 計算化学に [→続きを読む]

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