Windows Insiders PreviewのBuild 14316から、「Bash on Ubuntu on Windows 10」を試すことができるようになりました。
というわけで、早速使ってみました。
apt-getでいろいろインストールできるので、例えば上記のようにNWchemをインストールして使うことも出来ます。ちなみに、(Ala)2のgradient計算(RHF/cc-pVDZ)では、Firefly 8.1.1のWindows版と比較して、ほぼ同じ計算時間でした(100 sec前後)。
ただ、openmpiはインストールできるものの、そのままではちゃんと動作しないようで……正直自分にはこの辺が根本的に使えないのかちょっとした設定変更やインストールの仕方の変更で動作するようになるのか見当がつきません。
正式にリリースされるまでは、シングルスレッドでまったり遊んでみますかね~
追記:
mpiについては、既にコンパイル済みのバイナリを使って動かす分にはちゃんと並列計算が出来ているので、openmpiをインストールした時の設定次第かもしれません。
priroda 15を使い、cygwinとbash on windowsでどうなるか比較してみましたが、Taxolのgradient計算(BLYP/cc-pVDZ)ではbash on windowsの方が早い(131.31 sec vs 107.29 sec)という結果に!
非常にパフォーマンス面で優れているという話はありましたが、ここまで差があるとは……素晴らしいですね。
追記2:
NWChemの並列計算@Openmpi 1.6.5ですが、shared memoryの割り当てが足りないことが直接的な原因のようでした。
argument 1 = /mnt/d/hogehoge/test.nw 0:no usable amount of shared memory available: only got : 1048576
かといって、sysctlでkernel.shmmaxを設定することもできず……これは現段階でのUoWの仕様でしょうかね。
他にも同様の症状を報告されている方が複数。
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