NWChem 6.8.1のWSLへのインストール

メモ書き。Ubuntu 18.04 LTS (bionic)の場合です。

Ubuntu向けdebパッケージは下記URLからダウンロードできます。
https://github.com/nwchemgit/nwchem/releases/tag/6.8.1-release

これがあるならメモするまでもない、という話ではありますが…まずdataと本体の2つをダウンロードします。

wget https://github.com/nwchemgit/nwchem/releases/download/6.8.1-release/nwchem-data_6.8.1+133+gitge032219-2_all.ubuntu_bionic.deb
wget https://github.com/nwchemgit/nwchem/releases/download/6.8.1-release/nwchem_6.8.1+133+gitge032219-2_amd64.ubuntu_bionic.deb

あとは、aptでインストールするのですが、依存関係があり、dataから先にインストールします。

sudo apt install ./nwchem-data_6.8.1+133+gitge032219-2_all.ubuntu_bionic.deb
sudo apt install ./nwchem_6.8.1+133+gitge032219-2_amd64.ubuntu_bionic.deb

すでにopenmpiを別途インストール済みならば、これで終了。並列計算は

mpirun -np 6 /usr/bin/nwchem [input file] > [output file]

で実行できる。他のプログラムと同様にバッチファイル処理が吉だが、バイナリ形式のテンポラリファイルの処理が悩みどころ。
ちなみに、計算速度は単体のWSで6プロセス並列程度では大して速くない。FireflyやORCAの方がそこそこのサイズの分子では速いので、NWChemでなくてはいけない計算でなければ使うことはないかも。

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