PRIRODAって何ぞ

[本記事は私が以前書いていたblogからサルベージしたものです]

備忘録。

PRIRODAというプログラムがあるそうで。04版の文献はこちら
情報がほとんどロシア語圏にしか無いので(例えばこの辺とかこの辺とか)、正体がなかなか掴めないのですが…
※実はどこぞのリンクを辿るとPRIRODA 04の文献が読めたりして、概要はまぁそこでわかる。
※実はどこぞのリンクを辿るとバイナリその他をダウンロードできたりする(一応作者の公式なページ内と思われる)。ライセンスとかどうなってるんだろ?作者のwebページは意味不明だし…英語版wikiの量子化学計算プログラム一覧表でもライセンスは「?」。
作者に直接メールで訊くのが早いんだろね。最新版は09という話もどっかにあったし…

ちょっと使ってみたが…DFT速い…theory=dftの時はdensity fittingを使っているせいか。theory=dftはpure-DFT専用で、hybrid DFTのときはtheory=ridftを使わないと誤る可能性が高いかな。
基底関数が分かりにくいが、L1≒cc-pVDZ, L2≒cc-pVTZ, L3≒cc-pVQZ…で、L11≒cc-pCVDZ…に大体相当する(元文献:Chem. Phys. Lett., 2005, 116. Lnの方がより低いエネルギーを与える)ようだ。
MP4(SDQ)も結構速いし、NMR化学シフト計算もかなり速い(GIAO法、ORCAのIGLOより速いかも)。

もうちょっと、英語で情報でないかなぁ。ロシア語→英語→日本語って、子供の伝言ゲームよりたち悪いぞwww

【追記】09/11/10
ECPも使える…SCFのprocedureとしてbfgsを使わないと収束しないケースがちょくちょくでるが。
書式さえ理解できれば別の基底関数も自前でファイルを用意して読ませることが可能そう。結構自由度高い。
ただ、RIはメモリを食う。オクチチオフェン(チオフェンが8連)のRI-B3LYP/L2なんかはスワップ発生→ディスクI/O律速になって計算時間がかさむ。大きい分子の計算では、4並列なら4つの物理ディスクにI/O分散させるのが必須になりそう(マニュアルでもそれが強く推奨されてる)。SSDのRAID 0でもこれだけ負荷がかかってI/O待ちが発生するのはなかなかすごい。ORCAでもここまではなったことがない。

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