特に分散力評価が試されるGMTKN30のIDISPサブセット。
ORCAのLPNO-CEPA/1/Def2-TZVP(オプション:RIJCOSX)で計算してみました。並べて、GMTKN30のページで公開されているSCS-MP2/CBSの結果も示します。ΔEはref値からの差です。
No. | Reactions | References | LPNO-CEPA/1/Def2-TZVP | SCS-MP2/CBS |
---|---|---|---|---|
1 | 2×ant → antdimer | -9.0 | -10.54 | -3.80 |
2 | pc22 + 2×h2 | -58.5 | -59.27 | -56.19 |
3 | octane2 → octane1 | -1.9 | -1.44 | -0.88 |
4 | undecan2 → undecan1 | +8.2 | +9.57 | +10.02 |
5 | F14f → F14l | -3.1 | -4.30 | -4.22 |
6 | F22f → F22l | +0.4 | -1.10 | -4.75 |
他にもさまざまなモデル化学での検討結果が公開されていますが、なかなか6反応全ての符号と絶対値に良い一致を見せるものはありません。CEPA/1はもちろん良い結果を与えますが、それよりむしろSCS-MP2って本当に計算コストの割りに優秀だなぁと感心することしきりです。
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