モスクワ州立大のAlex A. Granovsky教授が開発している「PC-GAMESS」は、GAMESS-USの傍系で、独自のFeatureを加え、さらにCPU毎に最適化が行われています。
さらに、並列計算をサポートしていますので、SMPシステムやDualCore CPUを搭載しているPCを持っている場合、その計算資源をフル活用して計算時間を短縮することができます。
そこで!
Athlon 64 X2 4400+使ってるんですから、並列計算でCPU使用率100%を目指すしかないでしょう!
ちなみに、こちらの記事を参照して、その通りにやれば、簡単に並列化できます。ですので、詳細はそちらを参照ください。
では、その効果をば。
計算対象は、Pd(CN)42-という、平面正方形のアート錯体です。PC-GAMESS 6.4 (for Pentium II / Athlon / Opteron)で、RB3LYP/631LANで構造最適化計算を行い、並列化した場合とSingleで行った場合を比べてみると、
1CPU : 333.9 SECONDS ( 5.6 MIN)
2CPU : 187.6 SECONDS ( 3.1 MIN)
というわけで、1.78倍速く終了しました。単純に2倍とはいきませんが、かなりの高速化です。寝てる間に…なんていう計算は並列で実行すると良いかも。
欠点としては、他のことができなくなるぐらいでしょうか。
(もっとも、優先度を下げれば他のプログラムも動かせますが…面倒くさい)
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